企画概要
この企画は、遊芸祭参加者内でコミュニケーションを取っていただくためのツールとなることを願って作成されました。このゲームは、遊芸祭参加者全員がゲームの参加者です。
皆さんには「ゲームクリア」を目指していただきます。ゲームクリアをするためにはあるものを集めなくてはなりません。何をどのように集めればいいのかは、参加者の皆さんに「ルール」として20個に分割して、一人に1個ずつお渡しします。他の人と情報を交換し合って「ルール」の全貌を見極め、ゲームクリアの方法を探してみてください。「ルール」が分かった後も、ゲームクリアの条件を満たすために参加者同士で協力する必要があります。是非力を合わせてゲームをクリアしてください! ゲームをクリアされた方にはささやかながら景品をご用意しています。
他の企画を楽しみながら、待機時間や手の空いたタイミングなどで楽しんでいただけたらと思います。皆さんの参加をお待ちしています!
企画詳細
・開催時間:11:00~16:00(遊芸祭開会から閉会まで)
・参加費:無料(入場料に含まれています)
・参加方法:リストバンド引換時に参加用セットをお渡しします。
・その他:ゲームクリアされた方には景品を差し上げます。
(景品は十分な数をご用意していますが、万が一無くなってしまった場合にはご容赦ください)
参加するのに必要なもの
・リストバンド引換時にお渡しするものには、以下の内容が含まれています。
不足している場合はアナログゲーム本部までお問い合わせください。
ーパンフレット
ーバッジ(1つ) ※6種類のうち1つをランダムでお渡しします。
ーハグル参加用セット(封筒) ※以下の2つのもの(名刺大)が入っています。
ールールの断片 ※20種類のうち1つがランダムで封入されています。
ーキャラクターQRコード ※13種類のうち1つがランダムで封入されています。
ゲームクリア方法(共通ルール)
・キャラクターQRコードを読み取るとキャラクターが表示されます。
スマートフォンにキャラクターが表示されていることがゲームクリアには必要です。
このキャラクターの表示は、その場で読み取ってもスクリーンショットでも構いません。
(チャレンジする前に表示させておいてください)
・アナログゲーム本部の「ハグル受付」に2人で行って「チャレンジします」と告げてください。
2人がそれぞれ「バッジのキャラクター1つ」と「スマートフォンに表示させたキャラクター1人」の合計4人のキャラクターを提示してください。
(以降、共通ルールやルールの断片では共に「キャラクター」と呼称します。)
キャラクターの組み合わせによりポイントが決まっており、
提示したキャラクター4人の合計ポイントによってチャレンジが成功するかが決まります。
チャレンジに成功すればゲームクリアとなります。
・チャレンジの目標ポイントについては分割ルールの中に記載されています。
その他の詳細ルール(共通ルール)
・景品をお渡しする際、パンフレットにスタンプを押します。
パンフレットが無い場合景品をお渡しできませんので、パンフレットは失くさないようご注意ください。
・参加者用セットに入っているルール・QRコードやバッジは合意の上でなら自由に交換して構いません。
パンフレットにはクリア履歴が記入されるため、交換しないようにして下さい。
・ゲームクリア済みの方でもチャレンジは何度でも行うことができます。(景品のお渡しは一度のみです)
クリア時の条件によりスタンプは異なります。時間がある人は、コンプリートを目指してみてください。
・バッジはガチャから出たものを使用しても構いません。
複数着用している場合は、チャレンジ時にどのバッジを使用するか示してください。
・ゲームクリアの景品バッジにはポイントは設定されていません。(使用してゲームをクリアすることはできません)
・ルール・QRコードなどは撮影して構いません。(撮影することを推奨します)
メモ用紙・ペンなどが必要な方にはお渡しします。アナログゲーム本部までお問い合わせください。
お願い
・本ゲームはルール・QRコード・バッジの交換は自由としていますが、交換を行わなくてもクリア可能なように設計されています。
(全ての状況下で全員がゲームクリアが可能であることを保証するものではありません。)
また、どうしても参加者同士での近距離での会話は必要になります。感染症対策には十分ご留意の上お楽しみください。
・このゲームは参加者の皆様に回答を導き出す過程を楽しんでいただくために作成されたものです。
ゲームクリア済の方が未クリアの方にクリア方法を全て教える行為はお止めください。
・ゲームのルールの内容などをSNSにて公開することは、当日16:00まではお止めください。
当日16:00にルールの解説のページを公開いたしますので、それ以降は写真などを含め自由に公開していただいて構いません。
・本ゲームはルールが読めて2桁の足し算と簡単な小数点の計算が出来ればクリアできるように設計されています。
小学生でも中学年以上ならばクリアは可能だと思いますが、難しそうなら周りの方も手伝ってあげてください。
・本ゲームに参加するとスマートフォンを酷使するかもしれません。
スマホの充電器(モバイルバッテリー)などをご持参いただくことを強く推奨します。
・得点のボーナスは全てゲームバランスとスタッフの趣味嗜好により設定されています。
スタッフも悩みながら作ったので「何でこの2人でボーナス付かないの?」とか責めないであげてください。
コラム:「ハグル」というゲームについて
「ハグル」はそんなに有名なゲームではないので、ご存じない方が多いと思います。ここでは「ハグル」というゲームについて説明します。興味のある方だけ読んでいただけたら幸いです。(読まなくてもゲームの参加には問題ありません。また、本コラム内に登場するハグルは今回のゲームとは関係ありません。)
「ハグル」はアメリカの有名なボードゲームデザイナー、シド・サクソンが考案したゲームです。「ハグル(Haggle)」を直訳すると「値切る」という意味があります。その名の通りハグルは交渉と推理のゲームです。通常は10人~20人ぐらいの参加者で行います。
ハグルの最大の特徴は「ルールが謎である」ということです。ハグルでは点数を計算するための方法(ルール)をゲームマスターが決めるのですが、そのルールはゲーム開始時に参加者には説明されません。参加者にはルールを何十にも分割した「ルールの欠片」と、点数計算用の何か(チップだったりトランプだったり、ゲームによって違います)が配られます。その後、参加者は時間内にルール情報などをお互いに自由に交換し、高得点を目指します。最後にルールを全公開して全員が自分の点数を計算し、点数が一番高かった人が勝ちになります。全てのルールの欠片を合わせればルールの全体像は分かるのですが、ゲーム中に全てのルールが分かる頃には他の人も分かってしまっていて交渉が成立するのが難しくなりますので、序盤に限られた情報の中でどう動くかが肝心です。
ハグルに決まったルールはありません。ゲームマスターの発想次第でどんなゲームにもなる所が、ハグルの特徴と言えるでしょう。今回の遊芸祭で行うハグルでは、点数を付けて優劣を競うことはしません。ルールについては駆け引きせずになるべく交換し合う方がゲームクリアに近づくでしょう。ですので厳密な意味でハグルとは言い難いのかもしれませんが、それすらも許容する柔軟性がハグルにはあると思っています。
典型的なハグルを例に挙げます。ハグルというゲームの雰囲気を理解するため、自分ならどう動くか考えながら読んでもらえればと思います。
点数計算用のチップは赤・白・黄の3種類で、1枚ずつ計3枚が最初に全員に配られているとします。ルールは以下の5つに分割され、1人に1つずつ配られているとします。
1、白のチップは1点
2、赤のチップは2点
3、黄のチップの0点
4、白のチップが2枚以上あると+3点
5、手元に黄のチップがないとー5点
ルールを全部わかっていると、3枚であれば白・白・黄の5点が一番高いということが分かると思います。ですが、3番のルールだけを見て黄を手放してしまったり、2のルールだけを見て赤を集めてしまうと、マイナスを受けて負けてしまう可能性が高くなります。5番のルールは強いですが、これ単体では勝つことはできませんので戦略が重要になります。もし、5番のルールの人が自分のルールを公開せずに他の人と交渉して、価値のない(ように見える)黄のチップを集めて抱え込んでおけば、皆がルールを把握してきた終盤で黄のチップを持っていない人に「赤や白2枚と黄色1枚なら交換してあげるよ」などの強気な交渉が成立して、6点以上獲得できる可能性もあります。このように、ルール次第で無限大の可能性と戦略があるのが、ハグルというゲームの面白さです。